数年前、ある雑誌の特集で「ジベルニーの庭」を見て以来、是非訪ねてみたいと願っていたので実際に行くことができ嬉しかったです。
私と娘は午後のコースに参加しました。
バスは座席の間隔が広く多くの乗客にもかかわらず後方座席の車窓からも景色が見え快適でした。また日本語ガイドの男性は幅広くパリやフランスの地理、歴史、習慣などに面白おかしくふれ、眠っている人が増えてくると話をやめお休みタイム、プロのガイドは上手いと思いました。
駐車場から庭までの数分も周りを見回す楽しさは途切れず、生垣や植物、小川の藻草までが生き生きしていました。有名な蓮池や太鼓橋、柳が池に調和して見た事のない和洋折衷でもなく、何とかスタイルでもない、モネの庭、自由なのに洗練された感覚の庭でした。菖蒲やシャガ、ゲンノショウコなど見慣れた植物も多く自然に溶け込んでいる美しさに強く惹かれました。池には白や黄色の睡蓮が咲いていました。
池に隣接し植物を育てている敷地とモネの家とバラを中心とした庭がありました。庭師がつるバラの誘引をしたり花後の手入れをしている横を散歩しながら通り抜け、可愛いアトリエを見学しました。有名な浮世絵コレクションが飾られたいつくもの部屋や居間、青いタイル張りキッチンや寝室など、どの部屋からも庭が眺められ、そのバランスの巧みさに驚きました。特にスタンダード仕立てのバラの配置や大きな木と遠くの糸杉とのバランスなど、相当考えて庭を造っていたのだと想像できました。四季咲きバラ、ひまわり、ホクシャ、インパチェンス、アスチルベ、洋あじさいなどが一緒に咲いていましたが1800Mの山と同じ条件と聞き納得でした。ツアーの時間配分は完璧で急がずに全て見られ、お土産もじっくり選び買うことができました。往復の景色もきれいでしたので、パリの優美な喧騒の息継ぎには最高の半日でした。
実際目で見た庭は本や映像より良かったです。それがあのジベルニーの空気でした。叶うならバラの咲き始めた頃、また訪ねてみたいです。