MAUIを過去の旅行ナンバー1に押し上げ、恐らくその不動の地位を約束させる原動力としたのが、8/ 9、RINKOさんによるハナ・ツアーである。ハナの魅力もさることながら、RINKOさんがいなければ、私たちはハナをこれほど知ることも、MAUIに夢中になることもなかったかもしれない。
人間とはただ見たり聞いたりするだけでは、本当のところは納得できない生き物である。触れて、体験してはじめて会得し、理解するものである。
RINKOさんによるツアーは、生物学的な見地にたっても完璧なものであった。
600を超えるカーブの続くハナへのドライブ、その一つ一つのカーブとその周辺地理、植物の様子を完璧に熟知されているからこそ、「この先にシャンプージンジャーが今咲いています。」とそれらの植物の説明をしてくれ、さらにその地点で車を止めて、実際にその花に触れながら、私たちは「こんな植物がこの世にあるんだ!」と驚きを持って知ることができるのである。「パンの実」を試食したり、万能薬ノニを見たり試したりしながら、ハナへ到着する1時間も前から、すでに感動のピークの連続である。一言も聞き漏らすのがもったいなくて、私たちは夢中で話に聞き入っていた。まるでRINKO教の信者のようであった。
目的地をただ見て愛でるだけではなく、植物やその地理や言い伝えを知ることで、MAUIそのものの魅力を充分知らしめてくれるとともに、「旅とはこういう楽しみがあるんだ」と教えてくれる素晴らしいツアーであった。
レンタカーで個人ツアーを行うのでは決して味わえない醍醐味がここにはあった。恐らく個人で行くと、運がよくとも、ハナまでたどり着くだけで「自然の綺麗なところだねえ」で終わるであろう。運が悪ければどこがハナかもわからぬまま、ただカーブが多い道のりを、折り返しマラソンのように行って戻ってくるだけであろう。運転しながら振り返ることも左右を見下ろしたり探検することもできないため、そこまでの雄大な滝をはじめとした絶景の数々を見落とすであろうことは明らかである。
このツアーのハイライトであるハナは「必ずまたここを訪れたい。大切な人とここで可能な限り時間を過ごしたい。」と思わせる、素敵さ、ロマンチックさにあふれていた。MAUIの他の地域と異なり緑が多い、自然にあふれているというだけではなく、独特のスローな雰囲気に心が引き寄せられるからかもしれない。
仕事がら海外へ出かけることも、海外の大自然の中で暮らしたこともあるが、ここまで惹きつけられたところは、かつてなかった。
ハナの魅力、恐るべしである。
ハナが最後のハイライトと思うと大間違いで、さらにハイライトが続くのがこのツアーの怪物的なところである。リンドバーグの最後の地、聖なる池の散策、溶岩の渓谷、大渓谷の見学というふうに「これでもか、これでもか」と見所が続くのである。
最後はワイナリーを訪れ、RINKOさんのおかげで数々の珍しいワインやお菓子をテイスティングして、ツアーは終了となる。
MAUIを訪れるのならば、必ずハナへ行って欲しい。そしてこのツアーに参加して欲しい。大切な時間を無駄にしないためにも、そして本当の魅力を知って欲しいから。
RINKOさんの素晴らしさは、ガイドをしてもらったものにしか分かってもらえない、一言では伝えきれないものがあった。
ハナツアーはAKIKOの希望であった。MASATOは、普段は興味のないものには関心をしめさず、淡々と夫としてつきあうだけである。ところがこのツアー後、「うーん、面白かったなあ」とつぶやいた。これにはAKIKOのほうがたまげてしまった。
それほどこのツアーが、感動屋のみならず、斜に構えた玄人までをうならせるものである証拠である。
余談であるが、このツアー後、AKIKOはすっかりRINKOさんのとりこである。飾らない美しさ、プロフェッショナルな姿勢、オーガナイズ能力、参加者一人ひとりを大事に大切に思ってくれる姿などなど、すべてに頭が上がらなくなってしまった。それを知っているMASATOは以来、「あれー、RINKOさんなら、そんなことはしないと思うなあ。」と、AKIKOをたしなめるときにはRINKOさんを持ち出すようになってしまったのである。